熨斗目(男児着物)30年前の黄ばみ【染み抜き事例】


染み抜き&クリーニング、全国宅配対応のせんたく屋太郎です。 このページで紹介する染み抜き事例は、これから弊社サービスを利用されるお客様の参考となるよう、サンプルとして活用していただく事を第一の目的としております。 「染み抜きサービスを利用したいがどの程度落ちるのだろうか?」「きれいにして欲しいけど、どのくらいの費用が必要なのか?」、そのような疑問や不安を少しでも解消して頂けるよう、before&after画像の公開と共に、できる限り詳細な情報をお伝えして参ります。 また、実際の染み抜き作業は、不入流匠聖の称号を持つ職人、井内雅一が責任を持って対応させて頂きますので、どうぞ安心してご利用ください。

 

【熨斗目全体の黄ばみ&部分染色】

参考代金=¥25,000(税別)

アイテム:男児熨斗目

衣類の色:

付着範囲:全体

納期:最短30営業日

 

男児の初着の染み抜き事例を紹介します。子供の着物の呼称としては、一つ身、四つ身など、裁ち方によって分類する事もありますが、当社では初着に関しては「熨斗目(のしめ)」という呼び名を採用しています。

特に深い理由はありませんがなんとなくそのようにしています。

祝い着や他の子供の着物との区別についてですが、先程の裁ち方の他に、袖の縫い合わせの有無によって判断しています。熨斗目の場合は袖口の下の部分が縫い合わせてなく、袖口との境目を糸で留めてあるのが特徴です。袂の形状も丸みがなく、宮参りの掛け着として使用します。

また、今回のご依頼品もそうですが、自分の宮参りの時に使った熨斗目を、産まれた子供にも着せたいと言うのが親心。しかし、長い間タンスの奥に仕舞ってあり、出してみたら染みだらけで、使えなかったという話もよく耳にします。それを象徴するように、なかなか重症の着物でしたが、「何とかして欲しい・・・」という、お客様の想いに応えるためにお預かりする事になりました。

今回の事例は画像のように染みが広範囲に付いていました。おそらく30年近く経過していると思われます。

同じ変色した古い染みでも、この程度ならまだ軽症ですが、月日の経過と共に徐々に酸化し「薄黄色」→「黄色」→「茶色」→「焦げ茶色」→「褐色」といった具合に、症状が悪化していきます。

特に色が濃い変色の場合は、生地そのものが脆弱な状態になっていますので、染み抜きする際の負荷に生地が耐え切れないため、処理できない事もありますので、ご了承願います。

また、類似の事例でお困りの方は、たとえ古い染みであってもかなりのものは回復いたしますので、参考にして頂ければと思います。

【染み抜きのお問い合わせについて】 「○○○の染みが付いたのですが落ちますか?」、このようなご質問を電話等でお問い合わせ頂くことがあります。 それに対し「大丈夫です落ちますよ」と、即答できれば良いのですが、落ちるか落ないかは実際に染み抜きを試みてみない事には明確な回答はできないというのが現状です。同様に加工代金についても衣類が手元にない以上、最初にお問い合わせ頂いた時点ではお知らせする事は困難です。染みの付着状況は様々で厳密には同じ状態のものはありません。これが直ちにお見積もりができない主な理由です。 しかしながら私共は過去に何十万、何百万と言う事例に向き合ってきた歴史があります。その膨大な引き出しから類似した事例を導き出し、ある程度の道筋をご提案する事は可能です。 そこで最初にお問い合わせ頂く際に次に示す項目をお知らせ頂ければ、完全ではないもののある程度の概算はお伝えする事ができるかと思います。衣類に付着した染みは、手段を選ばなければほとんどの事例が着用可能な状態まで回復できます。染みでお困りの衣類がありましたらまずはお送り頂き実際に拝見させて頂ければと思います。

1、どのような染みが付いたのか?

「ワインをこぼした」「インクが付いた」・・・わかる範囲で結構ですのでお伝えください。「何が付いたのか判らない」「いつ頃付いたのか憶えていない」・・・ご安心ください、私共で取り扱う事例は原因不明の染みがほとんどですので、全く問題ありません。

2、どのような衣類に付いたのか?

シャツ」「ジャケット」等のアイテムの他にそれがどのような素材で出来ているのかお伝えください。 衣類裏地やポケットの中に品質表示ラベルがほとんどの場合付いています。ラベルに記載されている「毛」「絹」「ポリエステル」等の素材を確認してお伝えください。付着した染みの種類よりもむしろ「どのような衣類に付いた染みか?」の方が作業に及ぼす影響が大きので、出来るだけ詳しくお伝えください。 他、「取り外し出来ない皮革が付いている衣類」「特殊な装飾品が付いている衣類」等、も作業の難易度が増す要因となります。

3、衣類は色は?

基本的には生地の色が濃くなる程、染み抜きの難易度が増します。特に日時の経過とともに古くなった染みを取るには、漂白をするのですが、中には染色状態が弱い衣類があり、染みを抜く際、地色も同時に抜いてしまうリスクが増すからです。逆にそこを地色を損なう事なく染みだけをいかに紙一重で抜くのかがプロの腕の見せどころとなります。衣類の色目も染み抜きする時の重要な要素となりますので忘れずにお伝えください。

4、染みの大きさ、付着した範囲は?

染みが大きい程、又は付着範囲が広い程難易度が高くなり作業の手間が変わってきます。それに素材との兼ね合いを加味して見積もり金額が決定します。付いた染みの種類や素材の組み合わせによっては、広範囲の染み抜きでも安価で処理できる事もあれば、逆に1箇所でもデリケートな素材であれば高額になる場合もあります。

5、ご予算は?

「思い入れのある衣類なので高額でも必ずきれいにして欲しい」「完全とは言わないが着れるレベルまで落ちればよいのでなるべく安価で・・・」等、まずはご要望をお伝えください。ご予算も加味した上でベストなご提案をさせて頂きます。

6、お急ぎですか?

通常の状態であれば最短7営業日(着物は30営業日)でお届けが基準となります。それよりお急ぎの場合はご相談ください、できる限り対応いたします。また、中には著しく手間を要する等、お日にちを頂く事もあります。宅配便を使用する性質上、確実にご要望にお応えできない事もございますので、お日にちに余裕を持ってご依頼ください。

 

株式会社イウチ

せんたく屋太郎

井内雅一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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