訪問着にワインの染み【染み抜き事例】


染み抜き&クリーニング、全国宅配対応のせんたく屋太郎です。

このページで紹介する染み抜き事例は、これから弊社サービスを利用されるお客様の参考となるよう、サンプルとして活用していただく事を第一の目的としております。

「染み抜きサービスを利用したいがどの程度落ちるのだろうか?」「きれいにして欲しいけど、どのくらいの費用が必要なのか?」、そのような疑問や不安を少しでも解消して頂けるよう、before&after画像の公開と共に、できる限り詳細な情報をお伝えして参ります。

また、実際の染み抜き作業は、不入流匠聖の称号を持つ職人、井内雅一が責任を持って対応させて頂きますので、どうぞ安心してご利用ください。

 

【訪問着ワインの染み抜き&染色補正】

参考代金=¥13,000(税別)

アイテム:訪問着

衣類の色:

付着範囲:

納期:30営業日

 

 

さて、本日は訪問着の染み抜き事例を紹介します。

見たところ、赤ワインをこぼさtれたようで、所々に飛散している状態でした(画像では写っていませんが結構広範囲でした)。

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付いてから、まだそれ程日にちが経っていなかったようで、ワインの染み自体は比較的楽に落とせたのですか、こぼした時に慌ててこすったのか?、少しスレと色落ちが生じている状態でした。

上の写真2枚が染みを抜く前の状態、下が染みを抜いた状態ですが、画像中央をよく見ると、少し色が抜けているのが確認できるかと思います。↓
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このようなケースでは、抜けた色を補ってあげる必要があります。
*一般的な業者にみられる、染みを地色ごと抜いて、後で色を元に戻す技法の紹介ではなく、入荷した時点で既に色が抜けているのを修正する様子です。 

下の画像のように、染料を調合した後、ピースガンや筆を使って色を挿して行きます。↓

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無事染み抜きと色の修正ができました。↓

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一般的に赤ワインの染みは取りにくいとされていますが、今回の事例のように早い段階で適切な処理をすれば、高い確率で落とすことができます。

また、染みが付いたからと言って、慌てておしぼりやハンカチで拭くのはよくありません。

特に絹地はちょっとした摩擦ですぐに擦れてしまい、ひどい場合は完全に修復できない事もありますので、注意が必要です。
*応急処置としては拭くのではなく、軽く押さえる程度に止めるのが無難です

ところで訪問着と附け下げの違いをどこで判断するかご存知でしょうか?。

絵羽風に連続性がある模様だとか、柄が上向きに配置されるだとか、いくつか見分けるポイントはありますが、現在は「附け下げ訪問着」とひとくくりに呼ばれるように、純然たるものは少なくなってきているようです。

当社でも、お客様から着物をお預かりする際、伝票処理の都合でアイテムをお聞きするのですが、記入する際、附け下げか訪問着か判断に迷う事がよくあります。

お手入れの料金設定も同じになっているので、似ているのならどちらでも良いのでは?と思ってしまいますが、着物には種類や用いる場面によって「格」というものがありますので、うかつに訪問着を附け下げとして扱う事は、失礼になってしまうので気を付けなければなりません。

ちなみに、入手価格が100万円を超える大島紬と、帯等も全て込みで10万円を切るような黒留袖とを比較した時、基本的には普段着の大島紬よりも、フォーマルの黒留袖の方が格上となります

話を訪問着と付け下げの違いに戻しますが、見分け方の一つとして、柄が襟にまたがっている場合は、訪問着である可能性が高いのでご参考までに・・・・。↓

不入流匠聖「その日の出来事」-120330_203427.jpg

着物に付いた赤ワインの染み抜きも、安心してお任せ下さい。

 

【染み抜きのお問い合わせについて】

「○○○の染みが付いたのですが落ちますか?」、このようなご質問を電話等でお問い合わせ頂くことがあります。

それに対し「大丈夫です落ちますよ」と、即答できれば良いのですが、落ちるか落ないかは実際に染み抜きを試みてみない事には明確な回答はできないというのが現状です。同様に加工代金についても衣類が手元にない以上、最初にお問い合わせ頂いた時点ではお知らせする事は困難です。染みの付着状況は様々で厳密には同じ状態のものはありません。これが直ちにお見積もりができない主な理由です。

しかしながら私共は過去に何十万、何百万と言う事例に向き合ってきた歴史があります。その膨大な引き出しから類似した事例を導き出し、ある程度の道筋をご提案する事は可能です。

そこで最初にお問い合わせ頂く際に次に示す項目をお知らせ頂ければ、完全ではないもののある程度の概算はお伝えする事ができるかと思います。衣類に付着した染みは、手段を選ばなければほとんどの事例が着用可能な状態まで回復できます。染みでお困りの衣類がありましたらまずはお送り頂き実際に拝見させて頂ければと思います。

 

1、どのような染みが付いたのか?

「ワインをこぼした」「インクが付いた」・・・わかる範囲で結構ですのでお伝えください。

「何が付いたのか判らない」「いつ頃付いたのか憶えていない」・・・ご安心ください、私共で取り扱う事例は原因不明の染みがほとんどですので、全く問題ありません。

2、どのような衣類に付いたのか?

「シャツ」「ジャケット」等のアイテムの他にそれがどのような素材で出来ているのかお伝えください。

衣類裏地やポケットの中に品質表示ラベルがほとんどの場合付いています。ラベルに記載されている「毛」「絹」「ポリエステル」等の素材を確認してお伝えください。付着した染みの種類よりもむしろ「どのような衣類に付いた染みか?」の方が作業に及ぼす影響が大きので、出来るだけ詳しくお伝えください。

他、「取り外し出来ない皮革が付いている衣類」「特殊な装飾品が付いている衣類」等、も作業の難易度が増す要因となります。

3、衣類は色は?

基本的には生地の色が濃くなる程、染み抜きの難易度が増します。特に日時の経過とともに古くなった染みを取るには、漂白をするのですが、中には染色状態が弱い衣類があり、染みを抜く際、地色も同時に抜いてしまうリスクが増すからです。逆にそこを地色を損なう事なく染みだけをいかに紙一重で抜くのかがプロの腕の見せどころとなります。衣類の色目も染み抜きする時の重要な要素となりますので忘れずにお伝えください。

4、染みの大きさ、付着した範囲は?

染みが大きい程、又は付着範囲が広い程難易度が高くなり作業の手間が変わってきます。それに素材との兼ね合いを加味して見積もり金額が決定します。付いた染みの種類や素材の組み合わせによっては、広範囲の染み抜きでも安価で処理できる事もあれば、逆に1箇所でもデリケートな素材であれば高額になる場合もあります。

5、ご予算は?

「思い入れのある衣類なので高額でも必ずきれいにして欲しい」「完全とは言わないが着れるレベルまで落ちればよいのでなるべく安価で・・・」等、まずはご要望をお伝えください。ご予算も加味した上でベストなご提案をさせて頂きます。

6、お急ぎですか?

通常の状態であれば最短7営業日でお届けが基準となります。それよりお急ぎの場合はご相談ください、できる限り対応いたします。また、中には著しく手間を要する等、お日にちを頂く事もあります。宅配便を使用する性質上、確実にご要望にお応えできない事もございますので、お日にちに余裕を持ってご依頼ください。

 

株式会社イウチ

せんたく屋太郎

井内雅一

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