武道着に墨汁【染み抜き事例・動画】


染み抜き&クリーニングの事なら、全国宅配対応のせんたく屋太郎にお任せください。

このページに記載されている染み抜き事例は、これから弊社サービスを利用されるお客様の参考となるよう、サンプルとして活用していただく事を第一の目的としております。

「染み抜きサービスを利用したいがどの程度落ちるのだろうか?」「きれいにして欲しいけど、どのくらいの費用が必要なのか?」、そのような疑問や不安を少しでも解消して頂けるよう、before&after画像の公開と共に、できる限り詳細な情報をお伝えして参ります。

また、実際の染み抜き作業は、日本最大の染み抜き流派「不入流」の中でもごく限られた高弟にしか与えられない「匠聖」の称号を持つ職人、井内雅一が責任を持って対応させて頂きますので、どうぞ安心してご利用ください。

 

【武道着に墨汁?の染み】

参考代金=¥5,000(税別)

衣類の素材:綿100%

衣類の色:白

付着範囲:全体

納期:最短7営業日



武道着に墨汁と思われる黒い染みが全体に飛散した事例です。墨汁もそうですが、黒いインク等、主成分に墨(カーボン)を含む染みについては完全除去の確率が他の染みに比べ著しく低下します。これは墨が水にも油にも溶解しない不溶性の物質であるためで、現時点の技術ではどんな優れた染み抜き剤を用いても理屈的には溶解して除去する事はできません。唯一除去可能な方法は墨の付着に対し、何らかの負荷を加える事で無理やり生地から引き離す事となります。例えば墨が主成分で定着性を上げるために樹脂等が媒介されているもの(インク等)については、付着後3週間を過ぎたあたりから樹脂が硬化し始めて、先程記したように無理に引き剥がそうとしても極めて除去が困難となります。逆に付着間もない状態では墨を媒介している樹脂がまだ固まっていない段階なので、その樹脂をまず溶解した後、引き離す事で意外と容易に除去できる事もあります。従って同様の染みが付着した際は、なるべく時間を置かずに処置する事が除去できる最大の条件となります。ただ、そうは言っても物理的な負荷を生地に対して加える事には変わりがなく、対象となる衣類の生地の種類や加工の仕方、あるいは色目などによっては除去率が異なってきます。

そのような理由もあり墨を含む染みの処理には生地を傷めやすいリスクが常に伴い、言ってしまえば「染みが取れるのが先か」「生地に傷が付くのが先か」の見極めの勝負であると言え、敢えて完全除去まで追い込む事をせずに、ある程度取れた段階で完了とする場合もあります。

今回取り上げた事例は、「生地が地厚で丈夫である」「地色が白で染み抜き剤による脱色の心配がない」「付着後比較的日時が経っていない」などの、好条件が揃っていたのが幸いしたのか、完全とはいかないまでも、十分使用できるレベルまで除去する事ができました。

この事例の染み抜きの様子は動画でもご覧になれます。

 

【染み抜きのお問い合わせについて】

「○○○の染みが付いたのですが落ちますか?」、このようなご質問を電話等でお問い合わせ頂くことがあります。

それに対し「大丈夫です落ちますよ」と、即答できれば良いのですが、落ちるか落ないかは実際に染み抜きを試みてみない事には明確な回答はできないというのが現状です。同様に加工代金についても衣類が手元にない以上、最初にお問い合わせ頂いた時点ではお知らせする事は困難です。染みの付着状況は様々で厳密には同じ状態のものはありません。これが直ちにお見積もりができない主な理由です。

しかしながら私共は過去に何十万、何百万と言う事例に向き合ってきた歴史があります。その膨大な引き出しから類似した事例を導き出し、ある程度の道筋をご提案する事は可能です。

そこで最初にお問い合わせ頂く際に次に示す項目をお知らせ頂ければ、完全ではないもののある程度の概算はお伝えする事ができるかと思います。衣類に付着した染みは、手段を選ばなければほとんどの事例が着用可能な状態まで回復できます。染みでお困りの衣類がありましたらまずはお送り頂き実際に拝見させて頂ければと思います。

 

1、どのような染みが付いたのか?

「ワインをこぼした」「インクが付いた」・・・わかる範囲で結構ですのでお伝えください。

「何が付いたのか判らない」「いつ頃付いたのか憶えていない」・・・ご安心ください、私共で取り扱う事例は原因不明の染みがほとんどですので、全く問題ありません。

2、どのような衣類に付いたのか?

「シャツ」「ジャケット」等のアイテムの他にそれがどのような素材で出来ているのかお伝えください。

衣類裏地やポケットの中に品質表示ラベルがほとんどの場合付いています。ラベルに記載されている「毛」「絹」「ポリエステル」等の素材を確認してお伝えください。付着した染みの種類よりもむしろ「どのような衣類に付いた染みか?」の方が作業に及ぼす影響が大きので、出来るだけ詳しくお伝えください。

他、「取り外し出来ない皮革が付いている衣類」「特殊な装飾品が付いている衣類」等、も作業の難易度が増す要因となります。

3、衣類は色は?

基本的には生地の色が濃くなる程、染み抜きの難易度が増します。特に日時の経過とともに古くなった染みを取るには、漂白をするのですが、中には染色状態が弱い衣類があり、染みを抜く際、地色も同時に抜いてしまうリスクが増すからです。逆にそこを地色を損なう事なく染みだけをいかに紙一重で抜くのかがプロの腕の見せどころとなります。衣類の色目も染み抜きする時の重要な要素となりますので忘れずにお伝えください。

4、染みの大きさ、付着した範囲は?

染みが大きい程、又は付着範囲が広い程難易度が高くなり作業の手間が変わってきます。それに素材との兼ね合いを加味して見積もり金額が決定します。付いた染みの種類や素材の組み合わせによっては、広範囲の染み抜きでも安価で処理できる事もあれば、逆に1箇所でもデリケートな素材であれば高額になる場合もあります。

5、ご予算は?

「思い入れのある衣類なので高額でも必ずきれいにして欲しい」「完全とは言わないが着れるレベルまで落ちればよいのでなるべく安価で・・・」等、まずはご要望をお伝えください。ご予算も加味した上でベストなご提案をさせて頂きます。

6、お急ぎですか?

通常の状態であれば最短7営業日でお届けが基準となります。それよりお急ぎの場合はご相談ください、できる限り対応いたします。また、中には著しく手間を要する等、お日にちを頂く事もあります。宅配便を使用する性質上、確実にご要望にお応えできない事もございますので、お日にちに余裕を持ってご依頼ください。

 

株式会社イウチ

せんたく屋太郎

井内雅一

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